早速ですが、前回に引き続き、日本を代表するヤスリメーカー
“TSUBOSAN(ツボサン)”の実演講習会のレポートをさせていただきます。
さて、今回は実演講習会で営業主任様がお持ちいただいた商品の中で気になったものをご紹介していきたいと思います!
まず初めに目に入ったのは、何やらケースに入ったシート状のヤスリ、、、
大きさは50×100mmで写真右の様に名刺とほぼ同じ寸法になっています。
触ってみると硬質なザラザラ感があり、気になって訊いてみると、これは0.5mm厚の銅板にダイヤモンドの粒子を電着させた“ダイヤモンドシート”という製品で、ハサミやカッターで自由に大きさを切り取って両面テープ等で貼り付けて使用できるという、便利アイテムでした!
通常のペーパーヤスリはよく使用しているのですが、ダイヤモンドのシートヤスリも大変気になるところです!
お次は、パッと見た感じでは、普通の精密ヤスリにしか見えない商品ですが、
こちらは何と、ヤスリ部に特殊な焼き入れを施す事により、
自在に曲げることが出来る“ベンディングヤスリ”です
実際に曲げて良いとの事で早速曲げさせてもらうと、面白い具合に曲がるではありませんか!
これにより、好きなRを作ることが出来ますので、製品にないR加工が可能となります
その為、加工業の方に大変人気が有るとの事で、注文も多いアイテムの一つとの事でした!
最初から曲がっているコテヤスリというものもありますが、コテヤスリ以上に角度が欲しい場合などにも重宝されている様です。
このクネクネ曲がるベンディングヤスリを横で見ていた“超レアキャラ”こと小澤も興味津々で、色々な形状に曲げまくっていました・・・・
今度は、何やらグリップがカラフルなヤスリのセットを発見!
中身を見ると形状は丸形で、先端がベントされており、グリップの色によって目の番手が異なっている精密ヤスリのセットかと思い、話を聞いてみると、、、
何と被削材の硬度を確認する事の出来る“硬度チェック”というアイテムでした!
使用方法も非常にシンプルで、切削加工前の被削材の汚れ等を予め除去してから、テスターを押し当て擦って、引っかかりで硬度を確認するという感じになります!
各色の硬度は、上記の表の様になっており、HRC40~HRC65まで測定が可能です。
また、表示硬度はHRCで2度上方への誤差も含みます!
例えば、赤のグリップでは滑ってしまい、黄色で引っかかり、被削材に傷が入っていれば、HRCは40以上45未満といった具合になります。
今回、営業主任様に無理を言って試す機会を頂きましたので、早速実行してみます!
今回、用意したのは、PBのL型HEXの8mm(勿論、個人所有です)で、しなりを利かした工具なので非常に気になるところです!
私の予想では、HRC55以上は有るはずと見込んでいるのですが・・・・
まず、順番通りに赤色のグリップ(HRC40)を当てて擦ってみます♪
そうすると、かなり滑ってしまい、全く抵抗感がありません!
この結果、HRCは40以上は確定となります!
次に黄色のグリップ(HRC45)を試して見ましたが、それでもまだまだ滑るので黄緑色のグリップ(HRC50)を試してみました!
そうすると、ほんの少しだけ引っかかりを感じる様になり、更に微小な傷が入るようになりました!
それでもまだまだ、硬度を確定するには、傷が浅すぎます!
今度は、緑色のグリップ(HRC55)を試してみると、引っかかり具合が増しており、傷も見えるくらいになりました。
これで、硬度がHRC55?と思いましたが、営業主任様曰く、まだその上の数値まで測れるとの事でしたので、その上の青グリップ(HRC60)を試してみると、今度は明らかな引っかかりで、更にヤスリのごとく削れています。
ここまでになるとこの硬度以上は無理との事でしたので、ここで測定終了となります。
この結果から、このレンチの硬度はHRC55以上60未満という事がわかります!
ちなみに、答え合わせの為にメーカーの公称している硬度を確認してみると、 HRC59でした!
これにより、測定精度も非常に高いことがわかりました!
余談ですが、ヤスリの硬度はHRC62~63で、HEXレンチもヤスリに匹敵する硬さなんだなと思いました!
今回ご紹介したアイテムはほんの一部に過ぎず、ほかにもクイックカットという切削性の高いヤスリなど、普段当社が扱っていないモデルも含め多種多様なヤスリを見る事が出来たので、かなり充実した実演会となりました♪
是非今後もこういった実演会を開催していきたいと思います!!
本日も最後までご覧頂きありがとうございました。