さて話は変わり、今回ご紹介する工具は、スイスメーカー“DUMONT”のピンセット(No,0 DUMOXEL、No,3 CARBON)です!
“DUMONT(デュモント)”は、元々時計製造用ツールの会社として発展し、現在では時計製造ツールという枠を超え、エレクトロニクス分野、学術分野、医療分野等、精密さを問われる場面において幅広くピンセットをハンドメイドしているメーカーです。
このピンセットは、物凄く精密でできており、他の会社が“DUMONT”の製品をコピーしようと試みてもあまりの精密さにコピーできないで諦めるほどの精密さです
今回は、多数ラインナップされている中から人気でよりベーシックに近いNo,0 DUMOXEL 、No,3 CARBONの2種類を見てみます。
模型が大好きな私にとってピンセットは欠かせないアイテムで、これを見た時に購入してしまう私がいました・・・
ではまず、No,0 DUMOXEL(デュモクセル)の方を見てみます♪
このNo,0 DUMOXELは、C、Cr、Ni、Mo、Cuで構成されており、高い濃度のモリブデンとクロムの使用により、耐腐食性を高めています♪
そのお陰で、硫黄、塩酸、有機、無機酸への抵抗にもとても優れており、95%非磁性、約400℃(DIN 50 914)まで耐熱可能で、270℃でのオートクレープ殺菌に適しています
この構成はDUMONT社の特許になっています
95%非磁性とのことで、本当に磁気を帯びずに済むのか実験してみました♪
磁気化するマグネタイザーを当てて磁気化しようと思ったら、マグネタイザーにくっつかないではないですか!
まさかと思い、懐にあったシムを近づけてみると、いくら当てても全く付きませんでした!
これには、私も感動してしまいました!
ちなみにNo,3 CARBONは非磁性ではない為、磁気化することが出来ます。
磁気化をしたい場合には大変役に立ちます♪
今度は、掴み力を見る為に、先程の0.1mm厚のシムを取り出し撮んでみると、先端の鋭さと驚異的な精度でいとも簡単に掴むことが出来ました!
しかも、強度もしっかり出ていますので、先端がずれてワッシャーを吹っ飛ばすことがありません!
因みに、No,3 CARBONタイプも同様の能力を発揮してくれます!
試しにお安いピンセットで撮んでみると、全体的に強度が足りなく、先端がずれて、あっけなくシムを吹っ飛ばすことに・・・・
今までそういった作業中に細かいパーツを吹っ飛ばしては失くしてイラっとしていましたが、これのお陰でその心配もなくなります♪
お次は、No,3 CARBON(カーボン)の方を見てみます♪
こちらは、カーボンスチール製でC、Mn、Siを含有し、炭素により先端の強度を向上させています。
そのお陰で、非常に硬い合金となっており、焼入硬さ(HRC)は何と59以上!
非常に強度があり、尚且つ相変わらずの高精度のピンセットですので、超精密な作業に向いているアイテムです!(但し、錆び易いので使用後の手入れが必要です)
因みに各々の強度を確かめるべく、わざと先端をずらしてみると安い方はあっけなくズレてしまいます写真上から5番目の右)(が、この2種類のピンセット特にNo,3 CARBONは、相当な力をこめても僅か(1mm)にしかズレず強度の高さを改めて実感しました♪(Dumoxelの方は2mm位)
実際の使い勝手は、私が中途半端に完成していたプラモデルを仕上げるついでに使用してみると、上記の通り細かいパーツも確実に掴み、狙った場所に付けることができ、更にNo,0 DUMOXELのように非磁性のお陰で金属パーツも楽々接続することが出来ました♪
先端が非常に鋭利になったいるので、怪我には注意が必要です!
しかし、精度も強度も非常に高いこの両モデル、さすが時計製造用といわんばかりに使い勝手が非常に良かったので大変おススメできるアイテムです!
本日も最後までお付き合い頂きありがとうございます。