オイルやクーラント、ウォッシャー液など、液体を扱うときになくてはならないのがファンネル(ジョーゴ、漏斗、ジョッキ)。注ぎ口に液体を簡単に流し込めるようにするだけの単純な道具ですが、手元にないと作業ができません。そんなファンネルですが、色々なタイプの商品があるのをご存じでしょうか?
この記事では、様々なタイプのファンネル、作業を助けるアイデアにあふれた便利ジョーゴを、タイプ別に紹介させていただきます。最後までお読みいただければ、「こんなファンネル欲しかった!」と思わず声が出る、あなたが探し求めていたファンネルがきっと見つかります!?
ごみの侵入をシャットアウトする蓋付きファンネル
ファンネルの保管時、どうしても入ってしまうのが小さなゴミやホコリ、ときには虫が侵入していることもありますよね?
ゴミが付いたまま使うわけにもいきませんが、オイルを扱っているファンネルだと、入ってしまったゴミやホコリを取り除くのに手間と時間が掛かります。そんなゴミの侵入対策で便利なファンネルが、蓋つきのファンネルです。
上下に蓋が付いているタイプであれば、ゴミやホコリの侵入をシャットアウトできます。
小さなゴミやホコリを見て見ぬふりして、そのまま使っていたアナタ! 蓋付きのファンネルに変えるだけで、その罪悪感からも解放されます。
そして、ゴミの侵入を防ぐことで、故障やトラブルのリスクも軽減されます。新しいオイルを入れるのに、ゴミなんか一緒に入れない方が良いですからね。
以下、蓋付きファンネルになります。
角度付きなので、ダッシュパネル側の注ぎ口などで活躍するファンネル。
注ぎ口がジャバラで、ある程度自由に動く漏斗。
大容量のオイルジョッキ
エンジンの大きな車両の場合、オイル交換時に通常サイズのジョッキを使うと、1回ではオイルがジョッキに入りきらず、2回に分けないとダメなことがあります。オイルを取りに戻ったり、2回量るのは、正直面倒ではないですか?
そこで使って欲しいのが、大容量のオイルジョッキです。
「LISLE 7.5Lキャップタイプオイルジョッキ 19702」は、8Lまでのメモリ付き。さらに、蓋付きタイプなので、保管時にゴミが侵入する心配もありません。
オイルを取りに行ったり、量る回数が1回減るだけでも、ずいぶんと作業の手間は変わります。排気量の大きな車両を扱う機会がある方は、ぜひこのジョッキを用意しておいてください。
流量のON/OFFができるファンネル
オイルやクーラントを注ぎすぎて、あふれさせてしまった経験はありませんか?
「そろそろ一杯になりそう。」と思ったけど、ジョーゴにまだたくさん入っていて、どうにも出来ずにあふれさせてしまったり、液体が入ったまま強引にジョーゴを外して、まわりを汚してしまったり・・・。そんな経験のある方は、このファンネルのありがたさが身に染みてわかるはず。
このファンネルは、流量のON/OFFができます!
「ヤバイ、あふれる!」てなったら、ホースとカップのつなぎ目にある青い部分を回せば、流量をOFFにすることができます。当たり前ですが、流量を止められるのですから、液体をあふれさせずに済みます。
「流量を止めることができる!」たったそれだけの、とても簡単な機能ではありますが、その恩恵は計り知れません。
あふれさせた経験をお持ちの方が多いのでしょうか?? WITでは人気ファンネルのひとつとなっています。
ゴミはもちろん、水まで分離する漏斗
蓋付きのファンネルはゴミの侵入を防ぎますが、このファンネルは液体の中に混入した不純物を分離してくれる画期的な漏斗です。ゴミだけではなく、なんと水まで分離してくれます。スタンドでの給油ではなく、ポリタンクなど各種タンクから燃料を入れる方に使って欲しい漏斗です。
ガソリン・軽油・灯油・混合ガソリンなどに対応するので、車やバイク、耕運機などの農耕機械などはもちろん、暖房器具類の燃料に使うことで、フィルターの寿命を延ばしたり、トラブルを未然に防ぐことができます。濾過能力に合わせて4サイズ展開されているので、使い道に合わせてお選びください。
ラジエータのエア抜き作業がラクになるジョーゴ
ラジエータを脱着したり、冷却水(クーラント)を交換したときに必要となるのがエア抜き作業。時間をかけて冷却水の補充をしなければいけないので、なんだかんだと手間が掛かります。しかし、このジョーゴを使えば、冷却水を自動補充してくれるので時間を有効利用できます。
作業が楽になるだけではなく、使い方も簡単です!
ラジエータキャップを外した状態で、付属のアタッチメントを利用し、ジョーゴを取り付け。あとはジョーゴ内を冷却水で満たしておけばOKです。多くの車種に対応するので、工場にひとつ置いてあると作業効率が上がりますよ。
注入口のハマって、手放しで使える漏斗
オイルやクーラントなどの補充時、両手を使いたいときがありますよね? そんな時に便利なのが、注ぎ口にハマって、手放しで使える漏斗です。
排出口がテーパー状になっていて、小さな突起が設けられています。先端の直径は31~42mm、漏斗の注ぎ口が大きく使いやすいのもポイントです。
注ぎ口にハマるだけなのですが、地味に便利なのは言うまでもありません。
目的に合わせて作業効率が上がるファンネルを複数用意しよう!
WITで取り扱いのあるファンネルの一部を紹介させていただきましたが、「コレはっ!」て逸品はありましたでしょうか?
様々なファンネルがありますが、使うシーンや目的によって使い分けることで快適に作業ができます。自身のバイクや自動車をメンテナンスするのであれば、ひとつあれば事足りるかもしれませんが、整備工場や板金工場などでは、様々な車両に対応するために複数種のファンネルがあった方が、間違えなく作業効率はアップするでしょう。
また、個人であっても、オイルとクーラント、ウォッシャー液など、それぞれ別のファンネルやジョッキを用意しておいた方が、ファンネルの清掃など、ファンネル自体のメンテナンスに時間を取られることがありません。
オイルで使ったファンネルでウォッシャー液を注入したら、フロントガラスが油膜でギトギトになってしまうかもしれませんよ!?
ファンネルは工具とは違いますが、整備のときに絶対に必要になる大切な道具ですので、それぞれの使用目的に合わせて、しっかり準備しておいてください。