切れるか微妙なものを無理やりニッパーでカットしちゃうあなたへ!

KNIPEXのツインフォースニッパーを使ったことありますか?
使ったことのないあなたは、きっとこんな経験をしているはず!?

  • 太めの針金や硬いピアノ線などを切るとき、「うりゃーーっ!」って、もの凄く力を入れてカットしたことがある。
  • 力任せに切断した結果、手が痛くなってしまった。
  • ニッパーのグリップ部分(コーティング)がズレてしまった。
  • 強引な使い方をした代償として、ニッパーが刃こぼれした・・・。

こんな実体験を持っている方は、ぜひクニペックスのツインフォースニッパーを手に入れてください。その理由は、このまま読み進めていただければ、ご理解いただけると思います!

 

切るときに力を必要としないニッパーの秘密は、特殊なジョイント部分にあり

「これ、ニッパーで切っちゃダメだろうなぁ・・・。」
「ニッパーで切るにはちょっと太い(ちょっと硬い)、でも切れるかも?」

そう思いつつ、力任せに切断しようとして、ついつい手とニッパーを痛めてしまう。みんなやっている事ですよね・・・。

自分の手とニッパーに、そんな無理難題を押し付けてしまうあなたには、是非ツインフォースニッパーを使って欲しいです。ヒンジ(カシメ)部分が通常とは違う、ダブルジョイント付きのニッパーなので、他のニッパーよりも小さな力で切断することができます。握力の限界に挑戦するかのようにニッパーを握らなくても、むにゅ~と切れてしまう不思議なニッパーです。

 

ダブルジョイント機構は、通常センターにある支点が、センターから少しずらされて設置されています。そして、このずらした支点を、もう一方が移動するように動きます。実際に動きを見ないとわかりにくいですよね?!

 

単純な話、テコの原理で言うところの、支点と作用点との距離が長くなることで、より小さな力で切断することが可能になっています。なんと、その切断能力は最大で50%アップです!

50%と言うことで、同じサイズのニッパーで切断すると、半分の力で切断できるということになるのです。

材質はオイル焼き入れ焼き戻し処理済みのクロームバナジウム鋼。KNIPEXでは良く耳にするセリフですが・・・、「とても頑丈!!」と言うことです。規定の範囲内であれば、まず刃こぼれしてしまうことはないでしょう。

ツインフォースニッパーの切断能力は以下の通りです。
軟線:5.5、中硬線:4.6、硬線:3.2、ピアノ線:3.0(φmm)。
これらの数値は、ノーマルグリップでも、コンフォートグリップでも同じです。

 

ツインフォースニッパーに弱点はあるの?

切断能力が高いニッパーなら、ツインフォースニッパーだけ持っていれば良いのか?

となりますが、ツインフォースニッパーにも弱点があるので、出来れば通常のニッパーも持っていた方が良いでしょう。自分が考えるそのデメリットとは、「ヘッドの大きさ」「切断面の開き幅」の2点です。

 

ヘッドの大きさ

切断能力に優れるツインフォースですが、その分ヘッド(切断部分)が大きくなっています。簡単に表現すると「ごつい」です。人によって弱点にならないかもしれませんが、狭い場所などでは作業できないこともあるでしょう。

 


※KNIPEX 強力型斜ニッパー 硬線用 7401-180との比較

 

ヘッドの開き幅

切断能力の秘密となっているダブルジョイント機構が備わっているためか、ツインフォースニッパーの開き幅は狭いです。この「開き幅が狭い」は、使っていてイライラすることもあります。対象物を挟むときに、開き幅が狭いとなかなか対象物を挟めないことも・・・。

また、使い始めのうちは、グリップ部分を大きく開いているのに、カット部の開き幅が狭いこと自体に違和感を感じるかもしれません。

 


※KNIPEX 強力型斜ニッパー 硬線用 7401-180との比較

このヘッドのごつさと開き幅の狭さは、手返しの悪さにつながります。普通のニッパーと比べて、気軽に使いにくい印象があるのです。

KNIPEXで言えば、サクサク使える強力型斜ニッパー「7401-180」、一撃に優れるツインフォースニッパー「7371-180」と言った感じです。「ナイフとナタ?」の例えは言い過ぎかもしれませんが、そんな雰囲気です。

ただ、説明するまでもなく、このデメリットを凌駕する切断能力がありますので、ツインフォースニッパーは魅力的なのです。(※使用感には個人差があります。)

 

グリップによる違いは?

ツインフォースニッパーに限らず、KNIPEXにはノーマルグリップとコンフォートグリップがあります。ノーマルグリップの「7371-180」と、コンフォートグリップの「7372-180」です。

この辺は好みの問題になるのですが、ノーマルグリップはプラスチックコーティング。コンフォートグリップの方は、名前の通り柔らかい素材で厚みがあり手が痛くなりにくいです。手が痛くなりにくいだけではなく、グリップが太くなるので、一般的には力が入れやすくなります。

ただ、本当に好みによって印象は変わります。お客さんから聞いた話ですが、手の小さい方はコンフォートグリップだと、開いたときに大きくなって使いにくかったり、グリップが太いので握り込みにくいそうです。

個人的にはコンフォートグリップが好きですが、握り心地や使いやすさだけではなく、見た目の問題もあると思います。「KNIPEXのグリップは赤でないと!」そんな方は無条件でノーマルグリップです。

 

力を入れなくても切れてしまうツインフォースニッパーですから、ノーマルグリップでも手が痛くなることは少ないかもしれませんね。

まだ、KNIPEXの製品を持っておらず、どちらのグリップも使ったことがない人は、両方のグリップを所有し、どちらのグリップも実際に使ってみて欲しいです。

KNIPEX製品は多種多様にわたって販売されており、多くの製品でノーマルグリップとコンフォートグリップが用意されています。どんな工具でも良いので、実際に使っていただくことで、あなたの好みがどちらかわかるでしょう。もちろん、工具によって使い分けるのもアリです。

ちなみに、間違える方が多いのですが、コンフォートハンドルは絶縁ハンドルではありません。KNIPEXには絶縁工具も用意されていますので、ご希望の方はそちらのシリーズからお探しください。

 

KNIPEXの絶縁工具

 

ニッパーも複数用意して使い分けよう!

工具の代表格ともいえるラチェットを、複数持っている人は多いと思います。1/4や3/8など、サイズ違いを揃えていたり、ギア数や長さ、フレックス機能など、数本持っている方も珍しくありませんよね?

ラチェット同様にニッパーが必要かどうかは、職種や使用用途によって違うと思いますが、物を切る機会があるのであれば複数持っていて損はしません。今回紹介したツインフォースもそうですが、通常のニッパーとは違う、目的に特化したニッパーがあります。

 

グリップが長いニッパー、ヘッドがベントしているニッパー、切った物を飛ばさないニッパーなど、色々と販売されているのです。普通に良くある電気の線を切るだけであれば、ひとつのニッパーで十分かもしれませんが、持っていると用途が増えるのが工具と言うもの。

ぜひ、必要に応じてニッパーも買い揃えておいてください。いざと言うときに、狭いスペースに無理やりニッパーを突っ込んだり、握力全開でニッパーを握りしめなくて済むように・・・。