こんにちは!
上田です。
前回はPB SWISS TOOLSのタガネに関してお話させて頂きましたが、本日はPBのスクリュードライバーに焦点を当て、ご紹介させて頂きます。
PBのドライバーと言えば、L型ヘキサゴンレンチ(アレンキー)同様に、ある意味PBの代名詞とも言えるアイテムでもあります。
先端の加工精度や材質によるカムアウトのし辛さや耐久面、また使い勝手の良さ等、一時期は外国製のフィリップス(プラス)ドライバーが日本で一般的に使われているネジ頭と若干合わない為、仕事で使用されている方々の中には、わざわざPBのプラスブレードと交換されている方もおりました。
PBのグリップはクラシックグリップから始まり、次期モデルとしてマルチクラフトグリップ、そして現在はスイスグリップと進化を遂げています。
個人的な感覚ですが、クラシックグリップはやや細身&グリップ先端からエンドまでほぼ一直線の為、トルクを必要としない作業では気になりませんが、硬く固着したネジ等を外す際にはマルチクラフトの方がトルクを加える事が出来ました。
尚、この時期のグリップにはPB特有の匂いがあったのですが、現在はクラシックグリップ&マルチクラフトグリップには、製造段階でバニラ香料を加えた改良が行われているので解決しています。
やや話が逸れましたが、マルチクラフトグリップをベースに、進化したグリップがスイスグリップです。
形状としては、ほぼマルチクラフトと変わりありませんが、グリップ材質を変える事により、今まで以上の滑りづらさや握った際の感触、またドライバー先端形状をグリップエンドで判断出来る表示等が追加されています。
また、マイナスドライバーには、PB独自の観点から生まれたパラレル加工と先端の角を落とす加工を施す事で、ネジへのダメージ大幅減少=カムアウトし辛いといった特徴を有しています。
加工のみならず、品質面でも厳しい検査を行っており、その表れとも言える証明がブレードに施されています。
プラス、マイナス、ヘックス、トルクス等を問わず、ドライバーブレード(軸)部分には番手(サイズ)とS/N(シリアル)番号がレーザー刻印されています。
もしも万が一、材質もしくは加工に問題が発生した場合には、このシリアルを追う事で、製品素材の入荷時期やそのルート、また加工に関してもその際に使用された機械は勿論、切削工程やその際の担当者等、原因の追究が可能な様になっています。
国内外問わず、ハンドツールでこの様にシリアルナンバーを各製品に施しているメーカーは少ないです。
PBではスイスグリップを投入した後の製品展開が以前より非常に幅広くなりました。
一つは、グリップの多種多様なカラー展開が可能となった事です。
これはグリップ外側に採用されたサントプレンゴムにより、少ない個数でも異なったカラーグリップを作成する事が可能になった事があります。
もう一つは、今までのラインナップには無かった種類の製品が増えた事です。
スイスグリップに変わった事で増えたというよりは、PBがエンドユーザーの声を以前よりも重要視し、トライ&エラーを繰り返しながら製品化を行っている事の証であると想像出来ます。
国内を含め、世界中には様々なスクリュードライバーメーカーが有りますが、プラスドライバーに関して言うならば、車やオートバイクだけではなく、非常に身近なもの、例えば建築(家)、家電製品、自転車等々、使用されている箇所は非常に多岐に渡ります。
只、実際に締め緩めを行ってみると良くわかるのですが、ネジ側の問題、もしくはドライバー側の問題の為に発生する事がしばしばありますが、ネジ頭を崩してしまった経験をお持ちのは非常に多いのではないかと思います。
ブランド工具メーカーのドライバーを使えば必ず外れる・・・といった存在では在りませんが、実際に使ってみるとその違いは明確なのは間違いありません。
機会があれば、是非PB SWISS TOOLSのドライバーを使って、ネジを回してみてください!