つぶれたネジ山の修正の為、タップやダイスをご使用されたことがある方は多いと思います。

中には、仕事柄ネジ山修正の場面に出くわすことが多く、もしもの場合に備えて左上のようなタップとダイスのセットをご購入された方もいらっしゃるのではないでしょうか?

左上の製品はアメリカのIRWIN(アーウィン)社のセットで、ダイスも日本でよく採用されている丸ダイスではなく、六角形のダイスとなっています。

非常にセット内容が豊富で、1セット持っておくと何かと重宝するモデルなのですが、、、

個人的に1点難を挙げるとするならば、、、「ハンドル多すぎ!!」
これに尽きます。


さらに、ダイスハンドルでは、ダイスを固定する為にネジ留めする必要があり、いちいち付属のマイナスドライバーを使ってくるくるとネジを回さなければなりません。

そして大きい方のダイスハンドルは、ダイスを装着する方とは逆の面に、ネジのセンター出しの為の機構が備わっています。

これはこれで嬉しい機構ではあるのですが、この機構にネジが3つ、、、

それぞれを回さなければならない手間と、さらにはこれらのネジがぽろっと落ちて紛失してしまうといったことも経験上ありました、、、( ゚曲゚)キィィィィィ

そんな経験をお持ちの方におすすめのアイテムがありますっ!

こちらももちろんIRWIN社、PTSハンドルセットです。

フタの部分がクリアーになっている専用ケースに収められたツールで、ケース前面のロゴが刻印された黄色いパーツを回転させることでロック/解除が可能です。


セット内容は、PTSハンドルとPTSダイススペーサー、PTSタップソケットx2種類、タップソケット用Tバー、ピッチゲージ2種類(インチ&ミリ)です。

PTSとは、パフォーマンス・スレッディング・システムの略で、必要パーツを減らす事で効率的に作業を行なえるタップ&ダイスシステムのことです。

ダイヤルを回してダイスやPTSタップソケットをロックする機構により、ネジ類を一切使用せず、紛失の危険もなく、セッティングもスムースに行えます。

PTSタップソケットは、大小2サイズ。

タップソケットの黒い部分をまわすことで、タップをくわえる部分の開き幅を調整可能です。

又、小はM3~M6(#4~1/4in)、大はM6~M12(1/4~1/2in)のタップに対応しています。

但し、上記のサイズはJIS規格ではありませんので、日本製のタップの場合は対応サイズが異なります。

くわえ幅で記載すると、小は2.8~5mm、大は5~7.1mmとなります。

他メーカーのタップを使用される場合は、タップの角部二面幅を計測してみてください。

尚、Tバーは両サイズ共用となっています。

このTバーを使用してタッピング作業を行ってももちろん大丈夫ですが、特に力を要する場合などは、もう1つのPTSハンドルが活躍します。

PTSタップソケットの後部は、ダイスと同じ六角形となっており、二面幅は1inch(25.4mm)となっています。

付属のPTSハンドルも同サイズの六角形となっていますので、ここに装着可能です。

又、3/8drのスクエアもありますので、お手持ちのラチェットハンドル等でも使用可能です。

PTSハンドルへの装着はものすごく簡単です。

ハンドルの六角部にタップソケットを差し込み、ダイヤルを回してロックするだけ!

一瞬でセッティングできますので、ストレスなく進められます。


タップソケットの先端にタップを装着すれば完成!

ハンドルは平たくなっていますので、非常に力を掛けやすい設計となっています。


お次はダイスです。

ダイスの場合は、PTSハンドルに直接装着しますが、ダイス自体の厚みが足りない為、付属のスペーサーをかませます。

尚、使用できるのは二面幅1inch(25.4mm)の六角ダイスのみとなりますので、それ以下のサイズの六角ダイスや、勿論丸ダイスには使用できません。


そしてタップソケットの時と同じく、ダイヤルを回してロック! これだけです。

実際に使ってみると、かなり便利です。

作業ストレス軽減に大いに役立つアイテムですよ♪

本日も最後までご覧いただき、誠にありがとうございました!