さて、本日はPROXXON(プロクソン) ロータリーラチェットをご紹介させて頂きます。
プロクソンは1978年に設立されたドイツメーカーで、ハンドツールやトルクレンチ、電動工具で有名です。
「PROXXON」というブランド名は、少し先の「未来」をさす「proximal(プロクシマール)」というラテン語と、「照らす」という意味を持つ「xenon(キセノン)」を組み合わせた造語で、「未来を照らす」という意味合いとなります。
そのプロクソン社のハンドツールの中でも、一番人気の高いのがこのツール!
私も使用しておりますが、実はかなり便利なアイテムなんですよ♪
まずは基本的な仕様ですが、
回転方向はヘッド部分の円盤を回す事で切り替える事が出来ます。(この時、供回りを防ぐ為、先端のスクエア部分を押さえて下さい)
又、プッシュリリース機構を採用している為、ソケットの着脱の際はヘッド上部の赤いボタンを押しながら行います。
この機構により、油の付いた手でも滑らず、スムースに着脱が行えます。
そして、このモデルの最大の特徴は、、、
何とグリップを回すとヘッド部分が回転する、ロータリー機構を採用している点なのです!!
BETAやFACOMでも採用されているこのロータリー機構ですが、2つの利点があります。
1つは、、、振り幅の無い狭い場所でも作業が行える事!
もう1つは、、、約2倍の作業スピードでネジの締め・緩めが行える事!
ギア数は52枚と細かく、ロータリー機構と合わせて、作業性の向上に貢献しています。
こちらは以前マイスター上田が分解した際の画像です。
内部構造は非常に複雑で難解!! 考えた人は本当に頭イイですね♪
ちなみに、グリップとヘッドがリングギアで連動しているのですが、通常のラチェットハンドルと同じ使い方をした際にはリングギアがその動作を制約しない造りになっています。
又、グリップをどちらに回してもヘッドの回転は決められた一方向にのみに回るというのも、唸らせる造りです。
この複雑な構造がそれを可能としているのですが、実は一度分解すると再度組み付ける事が出来ない構造となっておりますので、皆様、興味本位の分解はしない方が良いと思いますよ、、、
プロクソンのこのモデルには、BetaやFACOMの同等品には無かった機能が追加されています。
それはグリップエンドの差込角です!
ヘッドの差込角の大きさにかかわらず、グリップエンドの差込角は1/4drです。
ここにT型ハンドル等を差し込む事で、高速回転&力を掛けた回転が可能となります。
これは意外と便利な機能ですよ♪
尚、このモデルの唯一の欠点は、構造が複雑な分、一般的なラチェットよりもヘッドが大きくなってしまう点です。
それを解消するのにおすすめなのが、KTCの早回し変換アダプターです。
凹1/4dr×凸3/8drのアダプターを1/4drロータリーラチェットに接続し、3/8drロータリーラチェットとヘッド部を比べてみました!
これならかなりコンパクトな状態で使用出来ますねっ!
個人的におすすめな組み合わせですので、是非試してみて下さい!
本日も最後までご覧頂き、誠にありがとうございました!