今日は人気のネプロスからラインナップされている、京都の四季、春・夏・秋・冬の季節をイメージした、

“ネプロス 漆 ラチェットハンドル 春夏秋冬シリーズ”

を簡単にご紹介させて頂きたいと思います。

西の都“京都”にある老舗優良工具メーカーと言えば、京都機械工具株式会社(通称・KTC)さんとなり、このモデルも同社らしいとても日本的な1品と言えます。

ラチェットヘッド部は人気の“3/8(9.5sq).・nepros NBR390”を採用し、ギアは小判形ヘッドとしては世界最高クラスの90枚で送り角は僅か4°、7段クロウの精密な駆動機構はかつてない滑らかな動きと強度を実現し、見た目だけでは無く使い易さも実現しています。

又、全てのモデルのグリップ部は漆の叩き塗りで仕上げられ、グリップの先には巻き付けた紐を漆で塗り固めた縄目塗を施し、漆を何層にも塗り重ねて仕上げたその表面はシンプルでありながら、漆のツヤと風合い楽しむ事が出来る仕上げとなっています。

モデルは京都の四季、“春・夏・秋・冬”の季節をイメージした4種類となり、

春モデルは“風ひかる 春の竹林嵐山”をテーマに掲げ、緑と黄色をベースに嵐山嵯峨野の竹林に差し込む風と光にみたて、春の訪れを表現し、穏やかな竹林の世界に広がる柔らかな春が、使い手に、そっと希望の光を与えてくれる事でしょう。

夏モデルは“南吹く 伏見稲荷の朱夏の道”をテーマに掲げ、蒸し暑さもまた京都風情で何処までも続く朱色の鳥居にふわり吹く涼風を表現し、朱は命の源の色。握るその手に根源からのエネルギーを与えてくれる事でしょう。

秋モデルは“秋高し 晴れの舞台に 龍昇る”をテーマに掲げ、三方山に囲まれた京都盆地、清く流れる鴨川東岸の音羽山には青龍が棲むと言われ、秋晴れの青、青龍の青が、その手に爽やかな集中力を与えてくれる事でしょう。

冬モデルは“奥深き 祇園八坂の冬の夜宴”をテーマに掲げ、冬の京都祇園、ベンガラ格子の奥は華やかな舞妓さんが際立つ、陰翳礼讃の世界を表現し、全てを受け入れる深い漆黒が、格調高い力強さと、落ち着きを与えてくれる事でしょう。

古来漆は軽量性、保温性、断熱性、耐久性、接着性など、多岐に亘る優れた性能から、様々な生活道具の塗料に用いられ、その特性を最大限に生かし、漆は塗りあがり後も自然の影響を受けながらゆっくりと硬化し続け、透明に近づきます。

柄の全体は叩き塗と言う、釣り竿や鞘に用いられてきた技法で仕上げ、下層に膠を混ぜて粘度を高くし叩き塗り、研ぎと塗りの加減で模様を表しています。

柄の先は巻き付けた紐を漆で塗り固めた縄目塗を施し、滑り止めの役割を果します。

商品には各季節をイメージした栞を同梱し、漆グリップに秘められた季節のイメージを感じて頂く事も出来、栞の紙は日本人に最もなじみ深い植物”稲”の茎を使った硬くしまった和紙を使用し、金銀砂子も漉き込んで、京都の雅をイメージしています。

更に、専用の外箱には漆紙の塗箱を使用し、漆紙は漆の代用品として使われるカシューを型押しされた凹凸のある紙の凸部に漆を塗り仕上げ、職人によって一つ一つ作られる箱は、他にはない手触りや風合いの高級感を生み出しています。

以上、簡単に説明をさせて頂きましたが、実際にかなりの反響で、外国の方々にもとても好評らしいです~。興味をお持ちの方はお気軽にお問い合わせ下さい。