こんにちは!!

今日は、意外と知られていないエンジンチェックツールをご紹介させて頂きます!!

Snap-on(BluePoint)ヘッドガスケットリークディテクター(GDCT16)は、
クーラントシステム内に入り込んでしまった燃焼ガス(CO2)を検知し、燃焼ガスの漏れの有無をチェックする為の検知器です。
検知器の中に付属の検知液を入れ、その色の変化の具合を見て、漏れを判断します。
ガスケットの抜けからくるオーバーヒートやエンジン自体の破損を未然に防ぐ為のツールとなり、特に生産されてから年数が経過している車種で効果を発揮するツールです。
従来の検知器と異なるのが、チャンバーを2層にしている点です。
空気中にアルカリ性の粒子があった場合、CO2ガスから受ける影響を打ち消してしまう為、1層しかない従来の検知器の場合、不正確な測定結果となってしまう事がありました。
しかし、2層になっているこのモデルでは、1層目のチャンバーがフィルターの役目をし、アルカリ性の粒子を取り除いてくれる為、空気とCO2ガスのみが2層目の上部チャンバーに引き込まれる仕組みになっています。
従来品よりも正確に漏れの有無を確認する事が出来る優れたモデルなのです。

それでは使用方法を簡単にですが、説明させて頂きます。
まずは使用前の準備です。
最初にテスター液を入れる為、2つのチャンバーをゆっくりとねじりながら、本体から引き抜きます。
次に、ゴム製の吸い込み口を指で押さえながら、青色のテスター液を2つのチャンバーの点線まで入れ組み立てます。
※テスター液が肌や目に付着した場合は、ただちに流水で洗い流してください。このテスター液は無害、不燃性で酸を含みませんが、衣類に付着するとしみになる可能性があります。
衣類に付着した場合は、乾いてしまう前に、ただちに洗い流してください。

これで準備は完了です。
リークテスト前にリークディテクターの精度チェックをして、テスター液がちゃんと色が変化するか確認してから行うと突然のトラブルがなくスムーズに行うことができます。
精度チェックの方法は、コップやビニール袋に息を吐き出し、それをリークディテクターで2つのチャンバー内に吸い込むだけです。
※テスター液が、黄色または緑色に変化しない場合は、液を交換する必要があります。
清潔な水道水でチャンバーを丁寧に洗浄し、テスター液を新しく入れてください。

そして、いよいよリークテストを行います。
まずは、車両のエンジンを停止し、ラジエーターキャップを開けた状態でラジエーター内いっぱいにクーラントを入れます。
新しいクーラントを入れることにより、汚れた空気がラジエーター外に出ます。
その後、過剰なクーラントを排出し、ラジエーター内の液面を下げてから、リークディテクターをセットします。
リークディテクター内にクーラントが混入しない様にしてください。
もし混入してしまった場合は、テスター液に不純物が混入してしまう事で正しい結果が得られなくなる可能性があるので、一度液を廃棄し、またリークディテクターを洗浄し、新しい液に入れ替えた方が確実な結果を生みます。
ラジエーター内の液面が充分に下がっていない場合、又はクーラント液が満タンに入っているシールドタイプのクーラントシステムの場合は、液面が上部から約38mm以上下がるまで、クーラント液を排出する必要があります。
クーラントを排出した後は、テストを開始する前にエンジンを2~3分作動させて下さい。
ラジエーター・フィラーネックにリークディテクターを手で固定した状態で、別の人にエンジンを始動してもらい15回ほどエンジンをふかします。
1回エンジンをふかす毎に、アクセルを戻し、数秒間アイドリングさせてから再度エンジンをふかすことを繰り返します。
この手順を行う事により、実際のドライビングサイクルをシュミレーションし、エンジン内に高い燃焼圧力をかけることでよりリアルなエンジン状態でテストが出来ます。
この間、ラバーバルブを15回ほど握ります。

テスト中は、上部のチャンバーを注意して観察して下さい。
ガソリン車でテスター液が黄色、ディーゼル車で緑色に変色した場合、燃焼ガスがクーラント内に混入したという事を示しています。
この様な場合の原因は、殆どの場合、ヘッドガスケットから燃焼ガスが漏れている事を示唆しています。
早めの処置が必要となります。

テスト終了後はテスター液もチャンバーも清潔な状態で保管してください。
また、テスター液も室温で保存してください。
普段から使用している車のエンジン状態をチェックする上で、分解しなくとも判断できるツールなので、特に低年式車を有されるユーザー様にはオススメのアイテムです!!